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株式会社 長崎材木店

長期優良住宅の流れを追い風に
Do! Photoでさらなる新展開

福岡県古賀市の長崎材木店は、110年の歴史をもつ老舗工務店。材木店として出発し、現在では天然素材の健康住宅からモダンなデザイナー住宅、純和風、遊び心あふれるプレゼンテーションハウスまで、スタイルや工法に縛られない家づくりで支持されています。そんな同社は昨年、携帯電話&Webによる現場進捗管理システム「ARCHITREND Do!Photo」を導入しました。その導入背景と活用状況について、長﨑秀人社長に伺いました。

ウェルカム! 長期優良住宅

工務店を取り囲む環境をどう感じますか?

長﨑

工務店にとっては厳しい状況が続いていますね。しかし、長期優良住宅に代表されるような流れは、私にとってむしろウェルカムです。当社はもともとスペックで売ってないし、そのことに興味も無かったですから。

なぜ「ウェルカム」なのですか?

長﨑

「当社の構造はオリジナル○○工法ですから地震に強いです。」とか、「断熱材は○○です。」とか、この業界は自己主張のオンパレードでした。そこへようやく明快なルールができて、この品質が当たり前になった。それさえやれば地場の工務店もメーカーと同じ土俵に上がれるんですから……。スペックを売り物にしてきた会社は辛いですが、黙ってクリアして、それ以外で勝負している会社には追い風です。

では、御社の「強み」とは?

長﨑

いわゆる工務店とは違った感覚ですね。私は工務店という小さなパイに留まらず、多彩なチャネルで展開したいと思っています。実際、サーフショップやカフェも出店しており、住宅はそれらの中の一つなのです。一方、家づくりについては、材木店として築いた堅固な基盤に多彩なカラーを載せていける点が強み。基盤がしっかりしているから何でも載せられるんですね。長期優良住宅も昨年は全建連のモデル事業に参画しましたが、今年は独自のアイデアで単独申請していますよ。

「現場」が推薦してきたDo! Photo

今回、Do! Photoを導入した背景は?

長﨑

当社では常時20~30の現場が動いており、これらをどこまできめ細かく追いかけられるかが業務の重要なキーになっています。そこで数年前からライブカメラを試したり、現場監督にブログへ現場写真をアップさせたりしていましたが、「現場」からこれがいいのでは、と「Do! Photo」を教えられたんです。ちょうど住宅履歴を残そうというテーマもありましたし、私もこれはいい、と。

どのあたりがお気に召しましたか?

長﨑

ブログは監督が更新していたので、現場写真も監督が現場に行った時しか撮れませんでした。Do! Photoは携帯の撮影機能を使いますから、現場にいる職人に任せられます。職人が撮った写真が日々見られたら、私も面白いし管理する上でも便利でしょう。当然ですが、各現場の進行状況をきめ細かく把握し管理できる。居ながらにしてデータベースで管理できるのですから、楽だし確実です。

Do! Photoの今後の活用のご計画は?

長﨑

現在は職人さんたちへの教育を進めている段階で、夏ごろまでに全現場で本格稼働させる計画です。住宅履歴への応用も順次進めていきたいし、将来的にはプロモーション方面にも活用したい。当社でも広報宣伝活動の主力はWebとなり、特に現場紹介のページは一番人気なんです。Do! Photoでアップした新鮮な現場画像を、こうした用途で上手く活かせないか……福井コンピュータの協力も得ながら研究していきたいですね。

※2009年発行のWind/fで掲載したものです。役職などは、取材当時のものです。

長﨑 秀人代表取締役

株式会社 長崎材木店

開 設
1897年(明治30年)
資本金
2,000万円
事業内容
注文住宅事業、分譲住宅事業、 増改築事業、管理仲介事業、木材資材、建具 木工、ランドシップカフェほか

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