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有限会社藤建ホーム

お客様の声を聞きトレンドを捉えて、機能+デザインを練り上げ、ARCHITREND ZEROで形にしていく

東京都町田市の藤建ホームは、町田・相模原・大和市と横浜北部を中心に展開するリフォーム・リノベーションのプロ集団。施主の要望に寄り添う同社のリフォーム・リノベーションは、そのデザイン性の高さでも人気が高い。FCAリノベーションコンテスト2022では同社デザイナーの竹下甘名氏が入賞を果たした。応募の経緯と作品のポイントについて竹下氏に伺った。

FCAリノベーションコンテスト2022 九州営業所賞受賞作品「機能回復+デザインで新しい暮らし」

機能回復+デザインで新しい暮らしを

──入賞作は病院のフルリノベでしたね?
はい。病院だった一階を、若いご夫婦の新居としてフルリノベーションした実物件で、お引き渡しも完了しています。これを応募作に選んだのは、私が入社して初めてフルに任され最後までやらせてもらった物件だったからです。お客様と一番最初にお会いしてたっぷりお話しし「こうしたい」というご要望もきちんと聞き取れた手応えがありました。

──リノベーションのポイントは?
応募要項のテーマにも挙げましたが、元が病院ということもあり「機能回復+デザイン」が重要なポイントでした。機能回復では、たとえば元が病院のRC建築で非常に寒かったので全面断熱しました。デザイン的には、壁や天井をホワイトに塗り替え、自然光でも室内が明るく見えるようにしました。また、施主ご夫妻は当面2人で暮らすとのことだったので、広く使えるようできる限り壁を抜き広々したLDKを実現しています。

──お客様からの要望はどのような?
たとえば「塗り壁が良い」「自然素材を使ってほしい」と聞いたので、壁は全室珪藻土の左官仕上とし、これに合わせてインテリアイメージもフレンチクラシックを選びました。ARCHITREND ZEROとV-styleでパースを作って提案したところ、ご要望にも合致していたようで、完成時は「最初のパースと同じようにできた!」と喜んでいただけました。改めてパースの重要さを感じましたね。

──「パースが重要」とはどういう意味で?
プラン提案のパースは、アイデアを分かりやすくイメージで伝えるためのものです。これを気に入ってもらえればお客様は「こういう風にできるんだ!」と実感します。特にARCHITREND ZEROとV-styleで作るパースは、色味や光の加減もリアルに伝わるのでとても効果的です。逆に平面図だけでこちらの提案を正しく伝えるのは容易なことではなく、後工程へスムーズに繋いでいくためにも質の高いパースの活用が重要になります。

入賞作品の完成写真

初めてのARCHITREND ZEROで挑戦

──お好みのデザインや色など施主に伺う?
聞くのはもちろんですが、お客様の服装や雰囲気から感じ取る部分も大きいですね。受賞作の場合は、ご自身が気になっている家やデザイン等ありますか?と伺ったら、SNS等からいろいろな画像をピックアップしてくれました。そこから雰囲気を汲み取り、いろいろ組み合わせながら考えて「フレンチクラシックが合うかな」と判断しました。

──デザイナーとしての引出しも大切ですね
もともと当社はプラスアルファの提案としてデザイン性の高さを重視しているので、私も普段からデザイントレンドの情報収集に力を入れています。SNS等で海外のデザイナーの発信に触れたり海外のアパートの写真を集めたり。映画とかテレビドラマ等もできるだけ海外のものを見て参考にしています。

インテリアはフレンチクラシックで統一

──ARCHITREND ZEROは以前から?
本格的に業務で使ったのは、この応募作品での挑戦が初めてです。以前他業種のデザイナーだった時に他の3D CADを使用していたので、入社当時はARCHITREND ZEROは全く使えませんでした。操作に関しては、実務で使いながら覚えていった感じですね。もちろん福井コンピュータアーキテクトの電話サポートを活用させてもらいました。どのユーザーよりも頻繁に使っているのでは?と心配になるほど電話して聞いて……。あとはパースコンテストの受賞作品集や、YouTubeにZEROユーザーがアップしているZERO講座的な映像を見ながら独学しました。

──いまは業務でフルにお使いですか?
そうですね。最初にお客様からヒアリングして既存図を描きますが、この段階からずっとARCHITREND ZEROを使っていきます。既存図を描いてプランを練り、平面図も描いて、さらにそれを立ち上げてパースを作って打合せに使い、プレゼン時はV-styleで仕上げたパースと図面をお見せします。流れに沿ってひと通りの機能を使って仕事をしています。ARCHITREND ZEROなら使いながらいろいろ確認できるので私自身とても助けられています。新規で図面を描いた時「良いかな!」って思っていても、立体にしてみたら良くない所や変な所が即座に判るのでとても便利です。

先輩と共に ARCHITREND ZEROで作業

「見せ方」へのこだわりと挑戦

──リノベコンテスト応募作品で初めて使用したARCHITREND ZEROの機能は?
初めて使ったものとしてはV-styleです。これまではパーススタジオまでしか使っていなかったので、今回はV-styleにチャレンジしようと。実際に使ってみたらやはり凄かったです。何より質感が素晴らしいし、太陽光の白色なんかも従来よりちょっと柔らかくなったようで……以前は白が青っぽくなることが多く、私はPhotoshopでトーンカーブやコントラスト、色温度等々だいぶ加工していました。でも、V-styleを使った今回は照明も含め加工する必要が余りなかったです。

──見せ方にもこだわりたい?
はい。今回の応募作でいえば、パース以外についても見せ方はずいぶん工夫しています。たとえば平面図も柔らかいタッチにしたかったので、先輩のやり方を真似て、P-styleを使い水彩画風に加工しています。それだけでプレゼンシートの雰囲気がずいぶん変わるんです。さらにフォーマット自体もちょっと変えてみるなど見た目を良くする工夫を重ねています。コンペの場合はっきりと比べる対象があるわけですから、少しでも見た目が良い方が取りやすいと思っています。

──応募作で気になるものがありましたか?
パースに「人」を入れている作品があるじゃないですか? あれを見て、人を入れると「実際に生活している感」が出る!って思ったので次のプレゼンの時にシルエットの「人」を入れてみたんです。……受けた刺激はすぐに試すことにしているので(笑)。お客様に伝わったかどうかは分かりませんが、「人」を入れただけでこんなに変わるのか!と思いました。たぶん「人」がいないパースはモデルルームに見えるけど、「人」がいると「その人の家」になるんだと感じました。

──今後チャレンジしたいことはありますか
お客様へのプレゼンでウォークスルーを使ってみたいです。それから私は外観パースが苦手なので、これをもっと勉強します。太陽光が上手く使えなくて毎回苦戦するんです。もうひとつは、イメージを深めるために夜景のパースも描いてみたいです。これまで描く機会がありませんでしたが、今度、バーのリフォームの仕事があるので、ぜひ描いてみたいです。……そうなれば多分またサポートにたくさん電話すると思うので(笑)、どうぞよろしくお願いします!

操作習得にあたっては、電話サポートを最大限活用させてもらいました
どのユーザーより頻繁に使っているのでは?と心配になるくらいに(竹下氏)

取材:2023年7月

竹下甘名DESIGN LAB 設計・デザイン

有限会社藤建ホーム

■本社所在地/東京都町田市
■設立/2005年1月
■代表者/代表取締役 藤原 聡
■事業内容/戸建・マンションリノベーション、中古を買ってリノベーション、性能向上リノベーション、住宅デザイン設計、店舗・オフィス設計施工、管理、アフターメンテナンス

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