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まずは工程表をきちんと使って、多くの現場動向を皆で正しく共有。業務効率化の第一歩を踏み出す。

神奈川県中郡二宮町に本社を置く山本建設は、建築士の山本秀樹社長が率いる工務店である。湘南エリアを中心に、高気密高断熱で自然素材を用いた高品質な注文住宅を年間 4 ~ 5 棟供給。リフォームも多数手がけている。そんな同社が、コロナ禍の影響もあり、さらなる業務効率化を目指して現場Plus を導入した。その活用状況について、社長の山本秀樹氏に伺った。

■ 20 年前から高気密高断熱&自然素材の家

──昔から高気密高断熱にお取り組みとか?

ええ。今でこそ「夏涼しく冬温かい家」が当たり前ですが、当社では 20 年も前から高気密高断熱で自然素材の家を作っています。これには理由があって、実は私の両親が自宅のお風呂や朝のお勝手で倒れた経験があるんです。特に父はそのままクモ膜下出血で亡くなりました。だから自分が建てる住宅が、そんな「凶器」にならないようにしたい。そんな風に考え、これを企業理念としています。


──設計体制と供給棟数を教えてください

設計については、基本的に私1人です。他に管理部門が 3 人ほどいるほか、オ ペレータな ど 2名を加えたのが本部スタッフで、現場監督は 4 名です。この体制で、湘南エリアを中心に新築の注文住宅だけで年間 4 ~ 5 棟を供給しています。その他リフォーム等を入れれば数え切れないくらいの数になりますね。

──それだとかなりお忙しいのでは?

そうですね。特にコロナ禍以降はいちだんと忙しくなりました。湘南エリアへ移住して来る方が増え、また、地元から東京へ通っていた方もリモートワーク中心の勤務となって、多くの人が住まいのことを考えるようになったんですね。結果、新築もリフォームや修繕工事、塗装工事も増えて、現場も設計も手が足りなくなっています。実はこのことも現場Plus の導入背景の一つなんです。

施工例

■ 工程表のフォームを統一し共有を図る

──現場Plus の導入背景とは?

前述の通り当社には現場監督が 4人いますが、この方たちは元はそれぞれ別の所にいたので、工程表一つ取っても作り方はそれぞれ違います。当時、ウチでは Excel で工程表を作っていましたが、やり方がそれぞれ異なるうえ情報量も全く違うため、設計や管理や営業が、工程表で現場の状況を共有しようとしても難しい状況でした。しかも前述の通り業務が増えてくると、設計も管理も営業もいよいよ追いつかなくなってきて……とにかくまず工程表を皆で正しく共有し、業務効率化を図るしかない、と。それでツールを探し始めてすぐ、現場Plus を紹介されたんです。

──他社製品等との比較は?

他にいろいろあるのは知っていましたが、特にそれらと比較はしませんでしたね。私は長年の ARCHITREND ZERO を使っており、ユーザーとして福井コンピュータアーキテクトの製品は信頼しているんですよ。今年3 月末に契約を結び、翌 4 月には運用を開始しました。といっても、まずは社内で普及させようということで、私たち本部スタッフと監督 4 人に持たせて使い始めたところです。

施工例

施工現場

■ 工程表を正しく運用しながら次ステップ

──工程表の利用が一番の目的ですか?

もちろん現場Plus にさまざまな機能があるのは承知していますが、まずは工程表からということですね。それだけ当社にとって問題が多かった部分ということでもあります。工程表がきちんと書かれない状態のままだと、工程に関わる基本的な情報が現場監督の中で完結し、外から見られなかったわけで、どういう発注状態になっているのか知ることもできません。それでは管理側も営業も困りますから……。とにかく監督にはきちんとルールを決めて現場Plus の工程表を書いてもらう。そして、毎週の工程会議でその工程表を基に報告してもらう。そうすれば、誰が見ても一目瞭然になるだろう、と期待しています。

──会議では縦横断工程表もお使いですか

ええ、縦横断工程表を使って工程会議をやるんですよ。そうやって複数の工程表を一画面で表示することで、担当者の重複チェックや無理がないかチェックできますから。さらにいえば、新築はもちろんリフォーム案件についても、どれだけ規模が小さい案件でも入れるようにしています。幾つもの現場が並行して動いているので、工種がバッティングしないよう調整する必要があるのです。

──工程表は使い込んでらっしゃいますね

まだまだですが、工程表の活用にはもう一つ狙いがあります。前述の通り手が足りないので、設計も監督も営業もずっと人材を募集している状況です。きちんと書き込まれた工程表があれば、新しい人が来た時に、「当社はこういう流れでやっています」と、進め方を見せられますからね。さらに言えば、こうやって皆の目に見える形で記し、整理していくことで、当社の現場の流れをきちんと確立していきたい、という思いもあります。

──監督さんたちはすぐ使えるように ?

だいぶ慣れたようですが、まだ皆ちょっと迷いながらという感じです。当社の場合、監督たちも平均年齢が 50 歳を超えているので仕方ない部分もありますが、なんとか皆ができるようになるまで頑張りたいですね。その上で、外部協力会社等の下職さんたちにも普及を広げていきたい、と考えています。協力会社は 50 ~ 60 社もあるのでなかなか大変ですが、早めに実現したいですね。

現場Plusのチェックが日課

現場Plusを見ながら管理スタッフと打合せ

■ 供給棟数を倍増させるために

──現場Plus の他の機能はお使いですか?

工程表以外では写真を使っています。トークや掲示板も、図面や図面をアップする ZERO-Plus LINK や入退場もまだ使えていません。気にはなっているんですが、忙しさにまぎれてなかなか手がつけられません。そこまでやっていけば、効率化というものもはっきり見えてくると思うんですが……。

──これから特に使ってみたい機能は?

それはもう、付いている機能は全部使っていきたいですが、特に下職さんの入退場管理は使っていきたいですね。そしてもちろん、トーク機能や掲示板の機能も早く使うようにしていく必要があると思っています。

──企業として今後の展開は?

基本的には、お客様を守りたい、傷つけたくないという思いが強くあるので、前述した「凶器にならない家」づくりを続けていくつもりです。ただ、供給棟数については、できれば現状の倍程度には増やしていきたいですね。まあ、現状の体制ではそれはどう考えても現実的ではないので、人の採用が一番の課題ということになるでしょう。その意味でも、現場Plus を始めとするシステムを上手く活用して効率化を進めることが、今後いっそう重要になると考えています。

有限会社 山本建設

■代表者/代表取締役 山本秀樹
■所在地/神奈川県中郡
■資本金/300万円
■設立/2001年1月 
■事業内容/注文住宅の設計施工、各種リフォーム工事、内装/設備工事  他

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