石友ホーム株式会社
パースコンテストに「ARCHITREND 21」
入社5カ月目で挑戦
スッキリ見せて明確に伝える!
「入社5カ月の新入社員がこのパースを!?」……惜しくも入賞こそ逃しましたが、「強くてやさしい住まいの設計&パースコンテスト」エントリー作品の中でも、前頁の木村氏とは違った意味で投票者の大きな注目を集めたのが、石友ホームの岡田氏の作品です。基本をしっかり押さえて丁寧に作り込まれた完成度の高さは、「ARCHITREND」シリーズを使い始めて5カ月の作品とは思えません。岡田氏の話をうかがいました。
「ARCHITREND 21」入社5カ月目の挑戦
- 建築パースはどこで学びましたか?
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岡田氏
学生時代はCADの基本を学んだ程度でパース制作は入社してからです。当センターではプランナーからCADチーム、リフォーム、インテリアコーディネーターまで全員「ARCHITREND 21」を使っており、新人はCADチームで「ARCHITREND 21」でパースを作りながら、当社のプランの特徴や業務の流れを勉強します。もっとも「ARCHITREND 21」の操作は解説書を見ながらの独学が基本で、要所だけ先輩に教わりました。3次元CADもパースも生まれて初めて……「ARCHITREND 21」が直感的に操作できる製品なので助かりました(笑)。
- ご応募のきっかけは?
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岡田氏
実はCADチームで「出そう!」ということになり、6名全員で出品したんです。当時私はパース作りを任されるようになったばかりで自信は無かったんですが、皆の勢いに乗せられました(笑)。でも、先輩たちの力の入った作品を見るのは刺激になるし、出してよかったと思っています。
チームで共有する制作テクニック
- パース作りで意識していることは?
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岡田氏
上司からの受け売りですが、基本はすっきりと、そして「見せたいところ」がきちんと伝わるように見せていくことですね。具体的には光と影の使い方や小物の配置で遠近感を出すなどの技を使って、画面の中で「見せたいところ」と「そうでないところ」にメリハリを付けるのです。私の応募作は入社直後の作品ですが、忙しかったので特に何も手を加えていなくて……小物や植栽を置きすぎてますね。今ならもう少しすっきり見せると思います。
- パーステクニックの磨き方は?
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岡田氏
基本的な手法や制作スタンスは上司が指導しますが、細かいテクニックやこだわりはそれぞれ自分流を持っているので、時々皆で集まって情報交換しています。私はまだ目の前の仕事をこなすので精一杯なので……最近ではフロアにツヤを出したい時、フロアの上にガラスを貼るというワザを教わりました。でも、「ARCHITREND Z」なら普通にできるんだそうですね(笑)。
- お忙しそうですね
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岡田氏
会社全体の受注が増えていますし、パースの依頼件数もそれ以上に増えました。競合案件も多く、パースはプレゼンの決め手なので品質は下げられません。外構まで含めきちんと作った品質の高いパースを、より効率的に作る手法を皆で模索しています。
- 次回のコンテストには?
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岡田氏
また全員で出品すると思います。私は今度は内観で挑戦したいですね。難しそうですが、それだけ勉強になりますから。
※2006年発行のWind/fで掲載したものです。役職などは、取材当時のものです。