株式会社新和建設
満足と感動を提供する「家族の幸福の城」
北名古屋市の新和建設は、1969年設立の木造注文住宅を主力とする住宅建設会社。東海エリアを中心に累計3,000棟余を施工し、現在も年間150棟ペースで供給し続けています。好不況に関係なく、右肩上がりの成長を続ける同社の原動力について、総合企画部部長の藤井徹氏に伺いました。
家づくりとはサービス業である
- 貴社の成長の原動力はなんでしょう?
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藤井氏
施主にとって、家づくりとは自身の命を担保にして作る「家族の幸福の城」づくりです。そんな大切な事業を託された私たちはそのことに感謝し、真剣に応えなければなりません。だから私たちは、いかにお客様に満足し、感動していただけるか、ということに全力を尽くします。それ以外の事務的業務はデジタル化やシステム化で徹底的に省力化し、お客様対応と品質管理に集中しています。手前味噌ですが、そんな姿勢が支持されたのではないでしょうか。
- 満足される商品力ということですか?
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藤井氏
当社では自社で育てた棟梁・大工ら110名を擁し、東濃桧を主体とする国産材を使って心を込めて建てています。しかし、私たちの仕事は商品を売るというより、暮らし方の提案です。お客様に代わって「家族の幸福の城」をつくり、満足や喜びや感動を提供しているんですね。私たちにとって家づくりはサービス業なんですよ。
- 家づくりを通じて満足や感動を?
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藤井氏
そうです。住宅建築を通して、考える喜び、つくる喜び、暮らす喜びという3つの喜びをお客様に提供し、全てに満足し感動していただくことを目指しています。
お客様のことをどこまで本気で思えるか
- 3つの喜びとは具体的にどのような?
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藤井氏
「考える喜び」とは、プラン作りの楽しみです。まずよりよい提案をするため環境調査を行います。周辺環境や敷地調査はもちろん、住む人の視点で近隣を徹底的に調べます。その上で営業と設計がタッグを組みヒアリングし、要望を形にして世界で一つだけのプランを作りあげます。さらに設備や建材など全てを見られるショールームもご覧いただき、仕様も決め込んで、全てに納得いただいてご契約となります。
- なぜそこまで決め込むのですか?
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藤井氏
きちんとした打合せをし、完全な仕様と完全な図面を作り、質疑応答も全て済ませて現場に引き継ぎたいからです。家づくりのトラブルの多くは追加変更に関わるお金の問題。この段階できちっと仕様を固めて発注すれば防げます。 作図や積算ではARCHITREND Zが大活躍していますよ。
- 次は「つくる喜び」ですね?
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藤井氏
前述の通り、自社で育てた木と技にこだわる棟梁・大工が心を込めて作ります。特徴はお客様と近隣への感謝を込めて行う1日5回の清掃。当社の現場は本当にピカピカですよ。もちろん監督は週2回、施主に定期連絡し予定や進行を報告。その内容は営業、設計その他スタッフ全員で共有します。また、工事過程や施主も参加する着工式や上棟式等の様子はビデオ撮影・編集し音楽も付け、DVDに焼いて施主にプレゼント。ちょっとしたサプライズです!
- そして「暮らす喜び」です
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藤井氏
1、3、6、12、24、60、120カ月目に定期メンテナンスを行うほか、毎年末必ず営業や設計が順番を決めて訪問します。またそれ以外の緊急メンテナンス依頼も24時間365日対応です……。顧客満足を謳う会社は多いですが、ここまで徹底したところはないはず。お客様をどこまで本気で思えるか、私たちにとって常にそれが最重要な課題なのです。
※2008年発行のWind/fで掲載したものです。役職などは、取材当時のものです。