住宅営業もアプリの活用が当たり前の時代に
DX社会推進の一環として営業活動の強化・業務効率化のためにCRMやFSAなどの普及が広がるなか、住宅・不動産業界においても支援アプリの導入が進んでいます。
マルチタスクが求められるなど忙しい住宅営業マンにとって、アナログな活動だけでは何事にも限界があるようです。また、競争が厳しいといわれる業界において、他社に差をつけるためにも積極的なアプリの導入が望まれているといえるでしょう。
住宅営業におけるアプリの活用は当たり前の時代になっています。
住宅営業にありがちなお悩み・課題
住宅営業にアプリの導入が進んでいる背景には、以下に例示するありがちなお悩みや課題の存在があります。
・見積もり業務に時間をとられる
・間取りプランやプレゼン資料の作成負担が大きい
・忙しすぎて追客に手が回らない
顧客の細かいニーズに応えるため、よりよい提案を行うための資料作成を、営業マン自らのマンパワーで行うと時間がかかってしまいます。その結果、他の業務が滞ってしまったり、新規顧客の獲得や見込み客のフォローに手が回らなくなったりする点が悩みであり課題です。
・関係者間の認識のズレによるトラブル
・商談中の問い合わせなどで対応漏れが生じる
口頭でのやり取りがメインになることで、営業マンと関連部署、外部の業者、顧客の間で認識のズレが生じたり、水掛け論になったりするケースが生じやすくなります。別件対応中で問い合わせへの対応が遅れたり、漏れたりするケースと合わせて、確かな連絡手段・体制の構築が課題です。
・営業の属人化
営業マンの個人プレーが中心の住宅営業をしていると、営業の属人化が起きてしまいます。属人化は社内連携の不足を招き、会社としての動きや成長につながらず、顧客対応にも悪影響を及ぼす要因です。
住宅営業アプリでできること
住宅営業向けアプリでできることを知れば、上記のお悩みや課題を解決に導けるでしょう。それぞれのできること(機能)に特化したアプリもあれば、多機能アプリもあり、必要に応じて選べます。
スケジュール管理・日程調整
スケジュール管理・日程調整をツールで行なうことにより、アポイントの確認や調整、予定の失念防止が可能です。
資料作成・見積作成
時間がかかるプレゼン資料や見積作成においても、アプリなら大幅に時間短縮できます。しかも、手作業で行うよりもミスなく、幅広い要素を組み込むことが可能です。また、アプリでプレゼンもできます。
経費精算
営業マンといえば経費精算も大事な業務のひとつです。煩雑に感じがちな作業も、アプリを活用することで手軽に正確に行えます。
アプリの活用で営業レベルの向上と均一化が図れる
アプリの機能をフルに活用することで、営業の属人化を解消し、ナレッジ共有を進めることができ、営業マンのレベルのばらつきを高いレベルでならすことが可能です。
営業マン個人で見れば、仕事上の悩みや課題が解決に向かうこと、営業マンとしてのレベルアップができること、実績の拡大で評価向上が見込めることなどのメリットがあります。
会社としては、リソースの有効活用につながるとともに、特定の営業マンに頼らないで業績の拡大を目指せます。
社内連携の強化で顧客満足度もアップする
アプリを使った情報共有により、担当する営業マンの不在時でも適切な顧客対応が可能になることは前述しましたが、受動的なバックアップだけでなく、能動的な活用をすることにより、より高い顧客満足度を見込めます。
つまり、情報共有を営業マン不在時の穴埋めにとどめるのではなく、積極的な社内のコミュニケーション、連携に役立てるということです。建設的な意見交換やアドバイスが、結果として顧客のメリットにつながる可能性があります。
住宅営業に役立つアプリおすすめの選び方
数あるアプリの中からどれを選べばよいのか迷ってしまうこともあるでしょう。ここではおすすめの選び方を解説します。
操作性を重視する
アプリを導入する大きな目的のひとつが業務効率の改善であり、操作性の重視はアプリ選びにおいて外せないポイントです。操作性を評価するうえで、外出先で利用するシーンが多い営業マンの使い勝手を考える必要があります。
操作がわかりにくい、操作に手間取ってしまうアプリを選んでしまうと逆効果になりかねません。また、結果的に使わなくなってしまえば予算と時間、労力が無駄になってしまいます。
機能に過不足がないかチェックする
機能の過不足には注意しなければなりません。必要な機能が備わっていれば、不要な機能があっても構わないと考える方もいるでしょう。しかし、その分だけ費用負担が大きくなるようなら考えものです。逆に低コストだったとしても、必要な機能が入っていないアプリは選択肢に入りません。
コスト面も含めた検討には、無料お試しやデモの利用がおすすめです。
拡張性の有無
導入したアプリを単体で使用する場合は問題になりませんが、営業の支援に役立つ他のシステムを使っている場合は連携の可否が気になります。連携することでより便利になるケースもあるため、自社の現状を含めた検討が必要です。
サポート体制
使い方などで困ったとき、すぐに解決できなければ商機を逸するおそれがあります。直接的に商機とは関係なかったとしても、アプリの活用が滞るようでは業務効率のアップにつながりません。
したがって、アプリの選び方において、サポート方法も含めたサポート体制の充実は軽視できないポイントです。
おすすめの営業支援アプリ5選
住宅営業に役立つおすすめの営業支援アプリ5選を紹介します。
iPlanView(アイプランビュー)
「iPlanView」(株式会社ダイテック / 共同開発:福井コンピュータアーキテクト株式会社)はiPad向けに作られた住宅セールスプラットフォームです。ペン入力やソフトキーボードを使った簡単な操作で顧客情報を登録できるなど、ユーザーフレンドリーなアプリに仕上がっています。
情報入力から見積もり、プランのビジュアル提案といった一連の業務がiPadで完結できる点が大きな特徴のひとつです。
ARCHITREND Modelio(アーキトレンド モデリオ)
「ARCHITREND Modelio」(福井コンピュータアーキテクト株式会社)は、初期提案〜プレゼン検討に特化した資料作成に役立つ住宅プレゼンソフトです。3Dモデルやプレゼン資料を高品質かつ素早く作成し、スピード契約を支えます。
まどりっち
いつでもどこでも簡単に間取りを作成できる「まどりっち」(福井コンピュータアーキテクト株式会社)は、直感的な操作で間取りを描ける間取り作成アプリです。その手軽さから、初期の提案用プランニングや現地調査図面の作成にも活用できます。
3Dカタログ.com
「3Dカタログ.com」(福井コンピュータアーキテクト株式会社)は、住宅機器やインテリアなど204社、5,347シリーズ(2025年10月時点)を3D体験可能なカタログサイトです。居ながらにしてショールーム巡りができます。
ARCHITREND ONE(アーキトレンド ワン)
「ARCHITREND ONE」(福井コンピュータアーキテクト株式会社)は、3D建築CADシステムである「ARCHITREND ZERO」のデータの管理・活用が柔軟に行える設計コネクトサービスです。3次元データや図面の閲覧がiPadで簡単に行えます。
【まとめ】 住宅営業はアプリの活用で強化と効率化を進めよう
アプリを使わない住宅営業は各作業にかかる時間や手間が大きく、顧客対応に齟齬が生じるケースも珍しくないといえるでしょう。アプリを有効活用することで、業務効率がアップし、営業マン個人と会社の業績アップの両方が見込めます。
とくに、自社の弱い部分を支援するアプリを導入すればより効果的です。
「iPlanView」のように営業を高いレベルで均一化させる支援を行うツールなら、住宅営業の強化と効率化を早期に実現できる可能性が高まります。



