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BIM図面審査

BIM図面審査とは何か、
どう備えるか

2026年4月に本格スタートするBIM図面審査の流れ、提出データの種類、申請者・審査者のメリットを解説します。

最終更新

BIM図面審査 ステップガイド

国土交通省「建築確認におけるBIM図面審査ガイドライン」に基づく申請及び審査の手順です。審査の環境により適切な方法で実施され、計画通知の場合は適宜読み替えるものとします。

1
申請図書作成〜申請
  • 確認申請書様式を作成し提出する
  • 入出力基準に従いBIMデータを作成し、同一のBIMデータからPDF形式の図書とIFCデータを同時に書き出して提出する
  • 設計者は「入出力基準適合誓約書」を作成し提出する
2
仮受付
  • 仮受付を行う場合、STEP3と同一のフローにより審査・指摘・図書の補正等を実施する
3
受付・指摘対応
  • 【受付】提出図書の要件やIFCデータの不備を確認する(不備がある場合は再提出等)
  • 【審査】PDF形式の図書を用いて審査し、誓約書に基づき一部の整合性確認を省略。IFCデータはBIMビューアで形状の把握等に利用する
  • 【指摘・補正等】審査結果の通知・指摘事項の送付が行われ、設計者はBIMデータを修正のうえ、PDF図書とIFCデータを再度提出する
4
適合性判定
  • 適合性判定機関はPDF形式の図書を用いて審査し、補正等の通知を行う
  • 申請者は指摘に対応し、修正データを再提出する
  • 適合性判定機関が対応完了を確認し、申請者に連絡。審査者も対応完了を確認して消防同意へ進む
5
消防同意・確認済証交付・図書保存
  • 消防長等へ同意を依頼し、必要に応じて図書の補正等を実施する
  • 適合判定通知書および確認済証の交付が行われ、申請者は交付済図書を副本としてダウンロードする
  • 審査者は、確認済証を交付したPDF形式の図書を正本として法定期間保存する
6
施工・工事監理・中間検査・完了検査
  • 副本と確認済証を基に施工・工事監理を実施する
  • 保存された正本(PDF図書)を用いて中間検査・完了検査を実施する(※IFCデータとの照合による検査は不可)

提出する「3つのデータ」

BIM図面審査では、これまでのように2次元CADで別々に描いた図面をまとめるのではなく、「1つのBIMモデルから書き出したデータ」を提出します。基本となるのは以下の3点です。

入出力基準に基づく作成・提出データの概要図
①IFC形式のデータ
BIMモデルの3Dデータです。直接的な審査対象ではなく「参考扱い」ですが、審査員が建物の形状を立体的に理解するために活用されます。
②PDF形式の図書
BIMモデルから出力された2次元のPDF図面です。最終的に確認済証が交付されるのは、このPDF図面となります。(法定保存されます)
③入出力基準適合誓約書
設計者が「国の定めた基準通りにBIMからデータを作りました」と誓約する書類です。これを出すことで、一部の整合性チェックが省略され、審査が早くなります。

審査での取り扱いと、知っておくべき重要ルール

提出したデータがどのように扱われるのか、また設計者が気を付けるべき「BIM図面審査ならではのルール」を分かりやすく解説します。

IFCデータが壊れていると受付不可

IFCデータは「審査対象外」ですが、目視で形状が確認できない不備がある場合は、BIM図面審査として受け付けてもらえません。再提出するか、通常の電子申請に切り替えることになります。

PDFとIFCは同時出力が絶対

提出するPDF図面とIFCデータは、「変更が加えられていない同一のBIMモデルから、同時に書き出されたもの」でなければなりません。審査はこの信頼の上で行われます。

BIMと連動しない2次元加筆に注意

加筆自体は禁止されていませんが、加筆した箇所は従来通り、審査員による目視での整合性チェックが行われます。BIMモデルへの反映が推奨されます。

指摘を受けて修正・再提出する場合

原則として、大元のBIMモデルを修正し、PDFとIFCデータを再度書き出して提出します。修正範囲のデータのみの提出で問題ありません。

審査対象となる3つの分野と、各製品の対応領域

BIM図面審査の入出力基準は、建物の設計分野に合わせて「意匠」「構造」「設備」の3つに分かれています。
福井コンピュータアーキテクトの各製品が、どの分野の審査に対応しているか(対応予定か)をご案内します。

ソフトウェア 対応分野 対応の概要と今後の展望
GLOOBE Architect 意匠 「意匠」分野に対応
確認申請の主軸となる意匠設計におけるBIM図面審査(PDF/IFC出力、入出力基準適合誓約書内チェックリストの作成)に対応。
構造や設備分野については、専門ソフトウェアで作成されたIFCデータとの統合・参照による連携を想定しています。
ARCHITREND ZERO 意匠 「意匠」分野に対応、木造入出力基準は対応予定
意匠設計におけるPDF/IFC出力に対応しています。木造の入出力基準については、今後の対応を予定しています。
また、CEDXMによるプレカット連携など、木造関連データの活用にも対応しています。

申請者と審査者、双方にもたらすメリット

申請者(設計者)のメリット
  • BIMソフトウェアを使用し、整合性の高い申請図書の作成を容易に行うことができます。
  • 窓口に出向かずWeb(CDE:関係者間でデータを共有するクラウド環境)経由で申請や指摘事項の対応が行え、申請作業が効率化されます。
  • 審査の効率化により、審査期間全体の短縮が期待できます。
審査者のメリット
  • IFCデータを用いた設計内容の容易な把握や、整合性確認の一部省略で、審査作業の効率化が図れます。
  • 確認申請用CDEの使用で、複数人による並行作業が可能になります。
  • 遠隔拠点やテレワークでの審査作業も実現し、柔軟な業務体制が構築できます。
対象となる建物から確認する
対象となる建物によって、BIM図面審査への対応方法が異なります。
該当する内容をご確認ください。