BIM図面審査の流れ

「BIM図面審査」は、2026年春より国土交通省が本格導入する建築確認申請のデジタル化の第一歩です。
申請者はBIMソフトで作成したBIMモデルから出力したIFCデータおよびPDF図面をCDE(共通データ環境)経由で提出し、整合性の高い図面とデータで審査を受けます。
令和7年3月に国土交通省より公開された「建築確認におけるBIM図面審査ガイドライン」では、BIMを活用した建築確認申請における手続きの流れが以下のように整理されています。

1

申請図書の作成~申請

  • 確認申請書様式作成・提出
  • 申請図書(図面)作成・提出
  • 申告書の作成・提出
2

仮受付

  • 審査、指摘事項の送付、図書の補正等
3

受付・指摘対応

  • 審査
  • 審査結果の連絡・指摘事項の送付(補正等を求める書面の交付)
  • 図書の補正
4

適合性判定

  • 適合性判定
    PDF図書を審査し、必要に応じて補正等を通知。
    設計者は修正・再提出を行い、判定機関が対応完了を確認して申請者に通知。
5

消防同意・確認済証交付・図書保存

  • 消防同意
  • 適合性判定
  • 確認済証の交付
  • 図書保存
6

施工・工事監理・中間検査・完了検査

  • 施工・工事監理・中間検査・完了検査

作成・提出データ

申請者(設計者)は、STEP1の段階で以下のデータを作成し、提出します。その後の審査過程で指摘事項が出た場合には、それに基づき修正を加えたうえで再提出を行い、適合性判定のクリアを目指します。

確認申請書様式

  • 電子申請受付システムを通じて、所定の確認申請書を作成・提出します。

申請図書(図面)

  • 確認申請用CDE(所定の共通のデータ環境)を通じて、以下のデータを提出します。
  1. IFC形式のBIMデータ
    入出力基準をもとに基づいて作成したIFC形式のデータ
  2. PDF図書
    1. (1)BIM由来のPDF図書
      BIMソフトウェアから出力したPDF形式の図書
    2. (2)BIM由来でないPDF図書
      CAD等で作成しPDF化した一部の図書
  3. 入出力基準適合申告書(設計者チェックリスト)
    設計者が入出力基準に従いBIMデータの作成等を行ったことを申告する書類です。この書類の提出により、審査者は対象の整合性確認を省略することができます。

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