現場コミュニケーション

現場Plusで現場と情報共有を強化。二世帯住宅リフォームに特化した独自の戦略を生かして着実に成長

Lakke(ラッケ)は戸建住宅の二世帯住宅化リフォームを得意とする地域密着型の工務店である。社会のニーズを捉えた提案で着実な成長を続け、トータル5名という少数精鋭ながら現在では年間12棟余を手がけるに至っている。今年7月、同社はそれまで使っていた施工管理アプリから「現場Plus」への乗り換えを決めた。その背景と狙いについて代表の金内浩之氏に伺った。

経験を活かし二世帯住宅化リフォームへ

──二世帯住宅に特化しているそうですね?

はい、当社は設計から建築を一式で行っている会社ですが、主に戸建て住宅のリフォーム……それも二世帯住宅を中心に展開しています。最近は手がける物件の7~8割は、何かしら二世帯住宅絡みのお客様です。実は私自身が妻の両親と同居しており、この事務所兼住宅が二世帯住宅なんです。おかげで、二世帯住宅とそこでの生活に関わるノウハウも豊富に蓄積してきました。そこで「これから二世帯住宅で暮らそう」というお客様とこのノウハウを共有したいと考え、二世帯住宅に特化した住宅会社を目指しています。



──二世帯住宅ノウハウとは?

たとえば「ポストは二つあった方が良いのか?」とか「お風呂も分けるべき?」といった課題に、自身の経験を踏まえてさまざまなケースを想定しながら解決策を提案します。最近では「お風呂も分けたいけど、スペース的に難しい」というお悩みがありました。そういう場合でも「こんな風に作れば快適に住めますよ」と提案できるのは、やはり私に経験があったから。この提案力とそれを確実に具体化していくトータルな設計施工品質が、当社の工務店としての強みと言えます。




Lakke 本社(事務所兼自宅)

スタッフとの情報共有が重要課題に

──設計施工をトータルにおやりなんですね

私含めて5名で設計施工をトータルに行っています。ハウスメーカーの設計出身の私が代表兼設計で、もう一人のパートナーと二人で営業も行っています。現場は現場監督ともう一人スタッフがいて、他に自社大工も一人。この5人体制で常時4現場ほど動かしています。年間件数は12~13件ほどですね。


──かなりお忙しいのでは?

ええ。当初は私が営業して設計し現場も見ていましたが、徐々に忙しくなったので現場監督と大工に声をかけ、3人体制になりました。当初はお客様とのやりとりから引き渡しまで全工程をほぼ把握できていましたが、現場が増えメンバーも増えるとこれも難しくなってきます。無論ポイントは把握していましたが、職人の段取りや材料の手配など現場監督に任せるしかなくなってきて……。


──そうなると現場との情報共有が問題に?

その通りです!さらに現場が増えていくにつれ、どんどん大きな課題となっていきました。やがて問題も頻発し、旧来のやり方ではにっちもさっちもいかなくなってきました。汎用のデジタルツールも使ってみましたが、どうも建築の現場にはフィットしなくて……。そこで昨年春、建築に特化した現場管理ツールを導入することにしたのです。

導入一年で他社製品から現場Plusへ

──当初、他社製品をお選びだったとか

導入を急いでいたこともあって、とりあえず有名な製品ということで選びました。一緒にやっているメンバーにも聞きましたが、「何となく見やすそう」だからそれで良いんじゃないか……という感じで決めて使い始めたんです。まぁ結局、たった一年で現場Plusに乗り換えることになりましたが(笑)。


──なぜわざわざツールの乗り換えを?

一番の理由は、私がARCHITREND ZEROユーザーだったからです。会社設立以来、ずっとARCHITREND ZEROを使ってきたのに、それと連携できないことにずっとモヤモヤしていました。他社製品は価格も高かったし、現場Plusならすぐに連携できるわけですからね。あと、もう一つの要因はIT導入補助金で、現場Plus導入をセットで申請した方が良いとアドバイスをもらったんです。だったらコストも圧縮できるし、ARCHITREND ZEROと連携できる現場Plusにしよう、と。


──再普及は大変だったのでは?
金内氏●やるなら皆が他社製品に馴染んでしまう前にやろう、と思ったんです。正直に言えば移行はちょっと面倒でしたが、現場の人たちもすぐ慣れてくれて今は普通に使っています。「やって良かった」と思いますよ。
 

週に一度、現場監督らも本社に集まり現場Plusで工程会議を開催

導入数カ月で時短効果を実感

──現場Plusの運用法をご紹介ください

新しい契約が決まると、その段階でまず私がその現場のファイルを作り、データを打ち込みます。図面は最初ざっくりしたものだけ入れますが、着工前でも図面が確定したらその段階でARCHITREND ZEROから図面データをそのまま入れていきます。ボタン一つで簡単にできますよ。変更になった場合は、古いデータをストックファイルに落として最新データに更新するだけ。現場が始まると、監督はそこから最新データを落として必要な図面をLINEで職人に送るわけです。


──日々の進捗報告などは?

監督が現場の写真を撮って現場Plusで上げてくれるので、私たちはそれを見て「いいね!」とか「ここはどうなってるの?」とか返信します。さらに週に一度は工程会議でメンバーが顔を揃え、動いている現場の状況を現場Plusで確認します。こんな調子で、現場もペーパーレスが相当進みました。もちろん紙図面が必要な大工もいますが、現場PlusのPDFデータを落として現場近くのコンビニで出力しています。わざわざ事務所へ戻ってプリントすることはありませんね。

現場の状況を現場Plus でチェック

──他にも何か変化がありますか

現場もそうですが、私自身も時短できている実感があります。たとえば過去のお客様とお話しする時「どんなやりとりをしていたか?」確認する必要があります。以前はLINEやメールの履歴をいちいちひも解かねばならず大きな手間でしたが、今は現場ごとに全情報が一元管理されているので一目瞭然。後々探す時の時間が短縮されています。

現場近くのファミレスから写真をアップロード

工程会議で各現場の進捗状況を確認

──今後の活用目標は?

現状、現場Plusは社内の人間だけで使っていますが、やはり水道屋さんや電気屋さんなど協力業者の職人さんたちにも使ってもらいたいですね。私たちにとってはもちろん、彼らにとっても便利なはずなんです。職人にとって一番時間がかかるのは「調べること」だと思うんです。たとえば棚を付けたいという時、図面がなければできません。監督や会社に電話しても繋がらないから「できない」となってしまう。そんな時、現場Plusがあれば最新の図面で即座に作業できます。このメリットを何とか伝えて使ってもらうようにしたいですね。

取材:2021年9月

金内 浩之株式会社LAKKE
代表取締役
デザイナー

株式会社LAKKE

■代表者/代表取締役 金内浩之 
■所在地/東京都練馬区
■資本金/300万円
■設立/2012年7月 
■事業内容/建築設計、注文住宅・リフォーム・不動産のコンサルティング、建築工事、大工工事、屋根工事、電気工事、菅工事、ガラス工事 、内装仕上工事、電気通信工事、建具工事の請負及び施工、その他

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