現場コミュニケーション

エルシーホーム株式会社

現場の声に応えて現場Plus導入。年配の職人もすぐに使いこなして現場の情報発信&共有が向上

福井県福井市のエルシーホームは地域密着型の住宅会社。設立9年目を迎えたばかりの若い会社だが、長期優良住宅を中心とする「高性能でリーズナブル」な家づくりで地域の厚い信頼を獲得している。そんな同社では、今年現場管理アプリを切り替え、現場Plusを核にした新たな現場管理体制の構築を開始した。その狙いについて同社設計部主任の山﨑氏に伺った。

高性能でリーズナブル」な家づくり

──御社の住宅会社としての特徴は?

「高性能でリーズナブル」な家づくりが一番の特徴ですね。少数精鋭の体制で営業コストを抑えることにより、長期優良住宅など高性能な注文住宅を提供しています。そして、もう一つの特徴は、最新のソフトウェアやアプリを積極的に導入し業務のシステム化を推進していること。これによる業務の省力化、効率化の促進もまた「高性能でリーズナブル」な家づくりに繋がっています。


──少数精鋭だそうですが、スタッフ数は?

現在は営業が3名で設計が私を含めて4名です。この体制で年間供給棟数目標として30棟を目指しており、現状では年間25〜27棟前後まで達成しています。
営業部隊は女性スタッフがメインなのですが、皆さん凄腕ぞろい。一番「持っている」営業は1人で10数棟を動かすことも珍しくありません。一方、設計部隊は物件ではなく作業内容ごとに担当を分けており、図面作成はAさんとBさんで確認申請など申請関係はCさん……という形で進めます。さらに現場管理や見積り等も同様で、この部分は私が行っています。


──全員が全ての物件に関わっていく?

そういうことです。ですから、設計部員全員が、稼働中の全物件の状況を把握できているわけです。誰かがお休みでも他のスタッフが対応できる、というメリットがありますね。

BUZZ HOUSE(モデルハウス)

CREST(モデルハウス)

選定の決め手は多彩なシステム連携

──現場Plusの導入経緯をご紹介ください

当社ではもともと他社製の現場管理アプリを使っていました。このアプリで工程表を作成して他の職人さんたちにもそれを見てもらおう、というのが狙いでした。ところが肝心の現場側から「使い難い」という声が聞こえてきて……職人さんが直感的に操作していっても工程表までたどり着けないと言うんですね。さらに工程表の作成もちょっと難しいということで、別のアプリに変えた方が良いだろうという話になりました。


──現場の方からNGの声が?

現場監督や職人には年配の方も多く、アプリを使うのが苦手な方もいます。無理強いして使われなくなったら意味がありません。


─現場Plusが選ばれた理由は?

山﨑氏●2020年の冬頃から「別の現場管理アプリで何か良いものはないか?」と探し始め、出会ったのが現場Plusでした。他にもいろいろな製品がありますが、現場Plusは、同時期に導入した住宅・不動産会社向けのクラウドサービスの注文分譲クラウドDXや、設計部で使っているARCHITREND ZEROとも連携できることが決め手となりました。

設計部 主任 山﨑陽子氏

年配の職人もスムーズに使用

──そういう事情での切り替えでは、現場への普及は気を遣われたのでは?

ええ。契約している60IDのうち社内で使っているのは10ID程度。協力業者さん用が40〜50IDと、ほとんどを占めていますから。特に現場の職人さんには全員にひと通りの使い方を説明しました。以前は勉強会を開いていましたが、今回はコロナ禍ということで一業者ずつご来社いただき、私が直接マンツーマンで説明していきました。


──豊富な機能がありますが、使い方は?

メインになっているのは工程表とトーク機能による設計と現場の情報伝達、情報共有ですね。職人さんたちには、現場に入ったら、まず現場Plusで工程表を確認していただくよう徹底しました。また、情報伝達に関しては、設計とのやりとりも基本的には電話でなくトーク機能でのやりとりをメインにするということを徹底しています。やはり電話だと、どうしても「言った/言わない」の行き違いが多いので……記録が残るトーク機能でのコメントを徹底しようと言うわけです。


──現場には受け入れられましたか

現場で本格的に使い始めて1〜2カ月ですが、「ああ、変わったんだね」という感じですぐ受け入れてもらえました。前のアプリが使い難かったこともあって「この方が使いやすい」という声が多く、今では皆さん普通にチャットのようにやりとりしています。私見ですが、LINEと使い方が似ているので、職人さんも直感的に使えたのではないでしょうか。基本的には設計と現場のやりとりが多いですが、営業担当もたとえば地鎮祭や上棟日等これで伝えてくれるので、設計現場はその日に向けて手配を進められるわけです。


──その他に使っている機能はありますか?

着工前のお客様の土地など、特に調査等の必要があるので、そういう場合は写真機能も使っています。土地をしっかり見きわめようということで、営業や工務、設計が現地へ行き、「○月○日に現場調査へ行った」という写真を撮って追加していきます。

現場Plusで工程表を確認

現場Plusだけで現場を回し家を建てたい

──何かしらの導入効果は感じられますか

職人さんとのやりとりは、以前よりスムーズになった実感があります。前のアプリでは「未読/既読」の違いがわかりにくかったんですが、現場Plusはこれが自動的に付くので誰が未読か既読かすぐ分かる。不安要素が減りました。工程表も「以前より作りやすい」とのことで。そのせいか、以前のようになかなか工程表ができてこないとか、変更対応が遅いといったトラブルも無くなりました。まだ使い始めの時期なので、導入効果を感じるのはこれからでしょう。


──図面機能はまだお使いでない?

山﨑氏●現状ではARCHITREND ZEROで作った図面をPDF出力した上で現場Plusにアップし、職人さんに現場Plusで見ていただくというやり方をしています。「ZERO-Plus LINK」でARCHITREND ZEROから現場Plusに直接PDF保存できるのは知っていますが、まだ試せていません。早く使いたい機能の一つです。また、工程表の中の「工程チェック」機能とかもぜひ試してみたいですね。


──将来的にはどんな使い方を?

山﨑氏●社長からは、将来的には「現場監督がいなくても、最初から最後まで現場が問題なく回り家が建つ」ような家づくりが目標だと言われています。つまり、私たちが現場へ行かず電話も使わずに、現場Plusだけでやりとりして現場を進め、きちんと家が建つような体制……これを目指していきたいですね。

CREST(モデルハウス)

取材:2021年9月

山﨑 陽子エルシーホーム株式会社
設計部 主任

エルシーホーム株式会社

■代表者/代表取締役 岩佐修一
■所在地/福井県福井市
■資本金/1000万円
■設立/2013年8月 
■事業内容/注文住宅の設計・施工 他

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