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株式会社 島野工務店

施主と楽しくコミュニケーションをとりながら、
履歴も「記録」

栃木県小山市の島野工務店は、この地で40年余の歴史を持つ地域密着型の工務店です。豊富な実績を持つ「老舗」ながら、最新技術/トレンドもいち早く取り入れ、特に近年は次世代省エネ基準を高いレベルで満たした質の高い構造体と、豊かなデザイン性を活かした高品質な家づくりで話題を呼んでいます。そんな同社は昨年暮れ「ARCHITREND Do!Photo」を導入しました。その狙いと活用状況について島野勝行社長に伺います。

工務店を取り巻く環境はいかがですか?

島野

住宅性能評価、次世代省エネ基準、改正建築基準法、そして200年住宅など、次々生まれる法や制度に、工務店が対応していくのは容易なことではありませんね。といって、「この船」に乗らなければ生き残れませんし、頑張って対応するしかない。市場自体も厳しいし、なかなか大変です。

工務店の対応が難しいのはなぜでしょう?

島野

特に200年住宅などに対応するには、きちんとしたデータベースで行う顧客管理が重要になります。しかし、多くの工務店では、大手ハウスメーカーが当たり前に行っているこれらへの取組みが遅れています。当然工務店も業務デジタル化を進め、質の高い顧客管理を行う必要がありますね。法対策のためだけでなく、私たちのビジネスにも重要です。……これが今回の「ARCHITREND Do!Photo」の導入背景の1つでもあります。何しろ携帯一つで手軽に工事の進行を管理し、デジタルデータで記録を残せるのですから。

その他の「Do!Photo」導入のねらいとは?

島野

まず、「Do!Photo」が提供するサービスが、もし自分がお客様だったら絶対に嬉しい、欲しいと思う内容だったからです。監督が手軽に現場を撮ってアップしておけば、お客様は例えば朝の通勤電車で、手軽に、ビジュアルで現場の進行状況をご覧いただけ、職場の同僚にも見せて自慢できる。お客様にご安心いただけるのはもちろん、家づくりをより身近に感じ、楽しんでもらえるでしょう。顧客満足の向上が期待できますね。また、同時にこれは、現場監督にとっても強力、かつ便利なコミュニケーションツールなんですよ。

施主が携帯で工事進捗を確認できる

監督のコミュニケーションツールとは?

島野

施工が始まると営業の手も離れ、お客様と工務店の接点は意外なほど少なくなります。数少ない接点が、現場管理する監督なんですね。多忙な現場監督がお客様と密接なコミュニケーションを取るのは大変ですが、「Do!Photo」なら携帯で撮った写真をメールで送る感覚で手軽に報告できる。無愛想に見える監督でも、意外とやってくれますよ(笑)。

監督とお客様の交流が大切なんですか?

島野

施工期間中にどれだけお客様の気持ちを高め、満足させるかで、引き渡し後の工務店に対する印象は180度変わります。監督が「Do!Photo」でマメに報告することでお客様に楽しんでいただき、満足していただければ、引き渡し後のクレームもなくなるんです。時には感謝され、新しいお客様をご紹介いただくことも。お客様から感謝されれば、監督もいっそう頑張るでしょうし……。監督という仕事は、苦労が多い割に讃められる機会が少ないので、もっと「ありがとう」と言われる機会を増やしていきたい、と思っています。

「Do!Photo」の活用計画をご紹介下さい。

島野

前述したとおり、「Do!Photo」はお客様に必ず喜んでもらえるサービスなので、付加価値としてどんどんアピールし、全現場に広げていきたいですね。また、せっかく撮影した写真はアルバムに編集して、施主にプレゼントしたい。そして、もちろんCADと併用した顧客管理のデジタル化を実現し、お客様に安心を与え、信頼を得られればと思っています!

島野 勝行代表取締役

株式会社 島野工務店

代表者
島野 勝行
開 設
1961年1月
年度完工額
3億2,000万円(2007年度)
従業員数
12名(社員大工6名・パート3名含む)
事業内容
総合建設業/住宅・店舗・アパート等の設計・施工、住宅増改築工事、エクステリア工事

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